NTLで再演してほしい劇3選。
前回も書いた通り、イギリス舞台好きで英語かぶれな佐藤は
NTL(英国立劇場LIVE的な)を生きがいにしてました。
遠く離れたイギリスの舞台を少しでも見たい!ということで映画館で
NTの舞台が見れると知ったときは喜びの舞を踊りました。
・・・・が。仕事が忙しくて気づいたらシーズンは終わってました。しょぼん。
再演を熱く希望します!
というわけで、今回は過去上演されたNTLの中から佐藤のおススメ3選という形で
なんかブログっぽくイチオシしていこうと思います。
◆大衆vs英雄の名作「コリオレイナス」
英雄コリオレイナスは自身の力を誇りに思うが故、大衆を見下し、
また、彼の傲慢さを気に入らない大衆によって国外追放になってしまう。
家族とも引き離され尽くしてきた国家に裏切られたコリオレイナスは敵国の兵となり
家族が未だ残る自国への復讐を誓うが 。
シェイクスピアの作品の中で血みどろ感が強い演目。
(タイタス・アンドロニカスほどではないけれど。)
上演している劇場は小劇場のため、セットはいわゆる”ブロードウェイ”のように
きらびやかではないにせよ、役者さんの演技力となによりも、作品自体が
どの時代でも通用する大衆心理を描いていてとても素晴らしい舞台です。
※血の演出が苦手な方はそれなりに構えていったほうがいいと思います。
◆馬と人との兄弟愛「戦火の馬」
幼い主人公と共に育ってきた馬が、ある日突然戦場へ。
そして、主人公もまたそれを追いかけて戦場へ出ていく。
果たして彼らは再会できるのか 。
パペットの馬たちがまるで生きているかのように舞台を駆け回る
とても躍動感のある劇です。感動的なストーリーの上に
鳥肌物の演技に、かのスピルバーグ氏も心を打たれ映画にもなりました。
◆男女の複雑な愛情を描いた「スカイライト」
独身、一人暮らしの女の元へ元不倫相手の男が訪れる。
不倫がばれたこと、女が男の元を去ったこと、妻がなくなったこと。
久しぶりの再開で互いの近況を報告したり、その理由を話し合ううち
言葉は次第に激しくなり、口論となる。
男女の複雑な恋愛観や、愛する事がどういうことなのかを
考えさせ、教えてくれる作品。
また、役者3人で構成される舞台。
たった3人で、ほとんど目立った舞台装置もない中、
まったく観客を飽きさせることなく引き付ける演技力には脱帽です。
見終わった後、そういえば3人しか出ていなかったなと気づき
時間差でゾクゾクしました。苦笑
以上です。
3つに絞るのにとても苦労しました。本当はもっともっと紹介したい!
NTLだけでなく、イギリスの舞台はいい作品が多くて
また時間ができたらちょこちょこ紹介していこうと思います。